暑中見舞いの文例について紹介していこうと思いますが、その書き方には5つのポイントがあります。
それが、
- 暑中見舞いの挨拶
- 時候の挨拶、相手の安否
- 自分の近況報告
- 相手の健康や無事を祈る言葉
- 後付(日付、差出人名など)
この5つです。
今回の暑中見舞いの文例でも「友人・親戚・先生・上司・ビジネス(お客様)」について作りましたが、基本的には誰に宛てる場合でもこの5つのポイントの形は崩れません。
だから、この5つのポイントを守りながら言葉を入れていくと、自然と良い暑中見舞いが出来上がってくると思います。
そこで今回は、このポイントを踏まえて暑中見舞いの文例を
友人・親戚・先生・上司・ビジネス(お客様)
このそれぞれに宛てる場合で文面を作ってみました。
ぜひ、今年の暑中見舞いの参考に文例を使って下さい。
暑中見舞いの文例:友人への文面
暑中見舞いが送られてくると、なんとなくうれしいですよね。
こんなふうに思っていた人から送られてくると、久しぶりだったらまた会いたくなったりしませんか。
毎年送られてくるような暑中見舞いでも、1年ごとに状況は変わったり新しい事にチャレンジしたりなど、伝えたいことは色々あったりしますよね。
そんな暑中見舞いを書いてみようと思っても、
何を書いたらいいの?
マナーとかあるの?
特に初めてだと、いろいろわからないことは多いですよね。
暑中見舞いを友人に出すときもそうですが、自分の近況や相手への気遣い・安否、健康や無事を祈る言葉など、一つのハガキに書く文章には最初に挙げた5つのポイントがあります。
- 暑中見舞いの挨拶
- 時候の挨拶、相手の安否
- 自分の近況報告
- 相手の健康や無事を祈る言葉
- 後付(日付、差出人名など)
このポイントに注目しながら暑中見舞いの文例を見ていくとわかりやすいので、頭に入れながらザッと見て文面をつかみましょう。
暑中見舞いの文例:友人1
暑中お見舞い申し上げます
梅雨明けから暑い夏が続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
こちらはおかげさまで、相変わらず元気に暮らしております。
今年の夏は仕事が忙しくあまり時間が取れませんが、夏が終われば暇も出来るのでまた連絡します。
いっそう暑い日が続きそうなので、お身体には十分気をつけてください。
令和○○年 盛夏
暑中見舞いの文例:友人2
暑中お見舞い申し上げます
暑い夏が続いていますがお元気ですか。
私と家族はこの夏に、この前お話していた北海道旅行に行ってきました。
夏なのにとても涼しく、まるで春のような気候でしたが、こちらに帰ってきてから現実に戻されたような感じです。
また近いうちに連絡するので、詳しい話はその時に。
まだこれから暑い日が続きそうなので、お身体には十分気をつけてくださいね。
令和○○年 盛夏
暑中見舞いの文例:友人3
暑中お見舞い申し上げます
梅雨も明けていよいよ夏本番ですが、お変わりありませんか。
今年の夏は子供が小学生になったので、夏休みにキャンプへ連れて行こうかと思っています。
確か○○さんはキャンプが得意だったというのを思い出したので、わからないことがあったら色々教えてください。
また、お盆頃には一度帰省するので、その時にお会いしましょう。
夏風邪などひかれないようにお過ごしください。
令和○○年 7月
友人に宛てる暑中見舞いとして例文を用意しました。
先ほどの5つのポイントを踏まえ、話しかけるような感じで共通の話題などで文面を作れればいいと思います。
また、暑中見舞いの挨拶では、一番最初は、
暑中お見舞い
となります。
ハガキに書く場合は、この「お」の部分を忘れないように書いて下さいね。
暑中見舞いの文例:親戚への文面
親戚へ宛てる暑中見舞いは、その関係にもよりますが友人に送るよりかは丁寧な言葉遣いになると思います。
時期的にお盆のこともありますし、実家に帰省するなどの話を盛り込んで近況を知らせるのも良いと思います。
お中元を贈るときの挨拶状として、暑中見舞いも兼ねて送るなんて言うのもアリですね。
それでは、親戚へ宛てる暑中見舞いの文例を見ていきましょう。
暑中見舞いの文例:親戚1
暑中お見舞い申し上げます
梅雨も終わり、うだるような暑さがが続きますがお変わりございませんでしょうか。
今年のお盆はお伺いさせていただきますが、まだかまだかと、子供たちは大変楽しみにしています。
騒がしくしてしまうことになり恐縮ですが、なにとぞ宜しくお願い致します。
本日は、以前からお話にあがっていた○○屋の明太子を別便でお送りさせていただきました。どうぞお召し上がりください。
暑い日が続きますが、ご自愛下さいませ。
令和○○年 盛夏
暑中見舞いの文例:親戚2
暑中お見舞い申し上げます
大暑も近づき厳しい暑さが続いております。
ご無沙汰してますが、お元気でしょうか。
今年もお盆も休みが取れそうになく、まとまった休暇は9月あたりになると思います。
お彼岸の頃に帰省できるかとは思いますが、またあらためてご連絡させていただきます。
まだまだ暑さが続く気配ですので、お体に気を付けてお過ごしください。
令和○○年 7月
暑中見舞いの文例:親戚3
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続いておりますが、皆様にはお変わりございませんでしょうか。
お盆の休みには里帰りをする予定なので、その際にお会いできることを心から楽しみにしておりますので、その節はどうぞよろしくお願いします。
暑い日が続いていますが、くれぐれもお体に気をつけてください。
令和○○年 7月
暑中見舞いの後付(日付、差出人名など)には、細かな日付は省略して書きます。
ですので、
令和○○年 盛夏
令和○○年 7月
などといったように最後を締めてもらえればと思います。
暑中見舞いの文例:先生への文面
先生と言っても、学校に通っている子供が出す暑中見舞いと、恩師に宛てるものではちょっと変わってくると思います。
恩師に宛てる暑中見舞いは、やはり上司に送る場合と同じように丁寧な言葉遣いが求められると思います。
でも、学校の先生に宛てる場合は、そこまで堅苦しくなる必要もないかもしれませんね。
関係性も考えないといけないケースもありますが、普段の話をするくらいの文章でも大丈夫ではないでしょうか。
それでは、先生へ宛てる暑中見舞いの文例を見ていきましょう。
暑中見舞いの文例:先生1
暑中お見舞い申し上げます
梅雨明けた途端、暑い夏がやってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
私は春からの研修が終わりました
現場での仕事が始まり、いよいよ本番といったところです。
これからもまだ暑い日が続くので、体調を崩さないようお過ごしください。
令和○○年 盛夏
暑中見舞いの文例:先生2
暑中お見舞い申し上げます
小暑が過ぎこれまでにない暑さとなりましたが、お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
夏のこの時期になると、進路相談で親身になってくれた○○先生のことを思い出します。
おかげさまで社会人としての生活にも慣れ、充実した日々を過ごせています。
これからも厳しい暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください
令和○○年 8月
暑中見舞いの文例:先生3
暑中お見舞い申し上げます
猛暑でとても暑い日が続きますが、お元気ですか。
私は夏休みに入ってから、家族で沖縄へと行ってきました。
周りは一面きれいな海で、時間を忘れて泳いでしまいヘトヘトになりました。
肌が白かったのに、ここ数日でもう真っ黒です。
地元に帰ってからも、やっぱり暑さは沖縄と変わりませんね。
先生も体には気を付けて、また二学期に元気に会えることを楽しみにしています。
令和○○年 8月
暑中見舞いの文例をザッと見て、あまり否定的・ネガティブな言葉がないのに気づきましたか?
例えば、
今、病気でしんどくてなにもやる気がありません。
もうこの仕事を辞めて、ぶらぶらしようかと思います。
生きてる意味が分かりません。
こういう手紙はもらった方も萎えてしまいますよね。
近況報告を入れて暑中見舞いを作りますが、相手に届けるものなので気分が落ち込んでしまうような文章にはしないほうがいいですね。
暑中見舞いの文例:上司への文面
上司に宛てる暑中見舞いは、失礼の無いようにしたいので、文章としては結構硬くなってしまうでしょう。
アットホームな会社や、年が近くて家族ぐるみなどのケースもあるとは思いますが、それでもきちんとした文章は求められますね。
きちっとした文章の中にも、何か印象付けれるようなメッセージがあれば良いのではないでしょうか。
それでは、上司へ宛てる暑中見舞いの文例を見ていきましょう。
暑中見舞いの文例:上司1
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続いておりますが、ご健勝のことと存じます。
夏の休暇でご配慮いただきましてありがとうございました。
おかげさまでお盆は実家に帰省することができそうです。
今後も一層の努力のもと、精一杯頑張っていく所存ですのでよろしくお願い申し上げます。
まだまだ暑い夏が続くようですので、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和○○年 盛夏
暑中見舞いの文例:上司2
暑中お見舞い申し上げます
盛夏の折、○○課長におかれましてはご清祥のことと存じます。
日頃は大変お世話になり、またお心にかけて下さいまして厚く御礼申し上げます
今後も一層、仕事に邁進する所存でございます。
これからもご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
酷暑のみぎり、くれぐれもご自愛くださいませ。
令和○○年 7月
暑中見舞いの文例:上司3
暑中お見舞い申し上げます
梅雨も明け夏本番となりました。
今年の夏は、休暇にBBQのお誘いをいただきましてありがとうございます。
おかげさまで、仕事仲間とも楽しい時間を過ごす事ができ、心身ともにリフレッシュできました。
また仕事に励みたいと思いますので、これからもご指導のほど宜しくお願いいたします。
寝苦しい夜が続きますが、夏風邪などひかれませんようご自愛ください。
令和○○年 盛夏
上司に宛てる場合、日頃から会ってる人も多いですよね。
普段あっているわけなので、
「お元気ですか」
「お変わりございませんか」
などというのには違和感があります。
そこで、
ますますご清祥のことと存じます。
ご健勝のことと存じます。
梅雨も明け、夏本番となりました。
*清祥・・・健康や無事を祝う言葉
こういった表現のほうがいいかもしれませんね。
この辺は上司との距離で判断してみてください。
暑中見舞いの文例:ビジネス(お客様)
ビジネスで宛てる暑中見舞いは、お客様や取引先との距離感が大切ですよね。
失礼に当たらないように無難な感じで送るのが一番ですが、ビジネスで送るので「休暇のお知らせ」などを入れるのも良いと思います。
それでは、ビジネスでの暑中見舞いの文例を見ていきましょう。
暑中見舞いの文例:ビジネス(お客様1)
暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り有難く厚く御礼申し上げます。
貴社におかれましては益々ご隆盛のこと何より存じます。
さて弊社では、以下の期間を夏季休業とさせていただきます。
記 8月13日~8月15日
ご了承の上、今後とも何卒よろしくお願いします。
令和○○年 盛夏
暑中見舞いの文例:ビジネス(お客様)
暑中お見舞い申し上げます
日頃は格別の御厚情を賜り、誠にありがとうございます。
当社では以下の期間を夏期休業とさせていただきます。
甚だ勝手ではございますが、何卒ご了承の上、今後とも宜しくお願い申し上げます。
お盆休みのお知らせ:8月13日~15日
令和○○年 7月
暑中見舞いの文例:ビジネス(お客様2)
暑中お見舞い申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り、有難く厚く御礼申し上げます。
当店は夏季も変わらず営業しておりますので、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
今後とも、一層ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
令和○○年 盛夏
あとがき
暑中見舞いの文例で友人や親戚、先生や上司、ビジネス(お客様)への文面を見てきましたがいかがでしたか。
送る相手によって、言葉遣いや内容も少し変わったりするので、文例を参考にしながら考えてみてください。
でも、知人や友人などわりと距離の近い人なら、横書きも多いと思います。
暑中見舞いの文章がだいたい決まったら、次は『暑中見舞いの書き方』についても、こちらの記事でご覧になって下さいね。
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