寒中見舞いは、基本的には相手の健康を気遣う季節のお便りです。
その「一般的な寒中見舞いの文例(友人向け)」はこのような感じです。
寒中お見舞い申し上げます
毎日厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
私は変わらず元気に過ごしています。
賑やかだった正月も終わりましたが、まだ少し正月気分が抜けていない日々が続いています。
3月には○○の試験もあるので、早く切り替えて頑張りたいと思います。
その試験が終わったら時間ができるので、またいっしょに旅行など行きたいですね。
まだまだ寒い日が続くようですが、風邪などひかないよう体を大切にしてくださいね。
令和○○年 1月
こういった寒中見舞いが基本の形になりますが、一般的には時期が近い年賀状で出すことが多いですよね。
それでも寒中見舞いで出すのは、
年賀状の返事遅れに対するお詫び
といった事で出される方が結構多いからだと思います。
そこで今回の寒中見舞いの文例は、この年賀状の返事遅れに対するお詫びも含めて、
そして、
- こちらが喪中につき、年賀状を出せなかった場合
- こちらが喪中と知らず、相手から年賀状が届いた場合
- 相手が喪中につき、年賀状が出せなかった場合
- 相手が喪中なのに年賀状を出してしまった場合
- 故人に年賀状が届いてしまった場合
これらのケースで用意してみましたので、ぜひ参考にして下さい。
寒中見舞いの文例:友人や親戚に出す場合
年賀状の送る時期(松の内)が過ぎると、寒中見舞いの時期に代わります。
そこで友人や親戚などから送られてきた年賀状に、何らかの理由で返事ができなかった時などに、寒中見舞いを活用することができます。
でも、寒中見舞いを書く時に、
なんて書けばいいの?
悩んでしまいますよね。
そこで今回は、主に
年賀状の返事を出せなかった、年賀状遅れのお詫びを入れた文例
ここを中心にした寒中見舞いの文例を用意してみました。
年賀状返事遅れの寒中見舞いの文例:友人へ
寒中お見舞い申し上げます
毎日寒い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしとのことで何よりです。
先日はご丁寧な年賀状ありがとうございます。挨拶が遅れてごめんなさい。
こちらは変わらず同じ仕事を続けていて、もう15年目になりました。
おかげ様で元気に生活していますよ。
そんなこんなで、のらりくらり頑張っていきますので、今年も変わらぬお付き合いよろしくお願いします。
まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛ください。
令和○○年 1月
寒中お見舞い申し上げます
最近忙しくてなかなか会えないけど、変わりなく新年を迎えられたようで何よりです。
立派な年賀状を送ってくれたのに、挨拶が遅れてごめんなさい。
実は送り先の住所を間違えてしまい、しっかりと年賀状が送れませんでした。
こちらも相変わらず元気にしてます。
ちなみに年末はカウントダウンライブにも行きましたよ。
これから寒さも本番になるとのことなので、くれぐれもご自愛ください。
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。
令和○○年 1月
寒中お見舞い申し上げます
例年になく寒い冬となりましたが、お元気そうで何よりです。
ご丁寧な年賀状を頂いたのに、年末年始とバタバタしていて挨拶が遅れてしまいました。申し訳ございません。
こちらは家族一同、寒い季節を楽しめるような旅行も計画しています。
立春が近いとはいえ、まだまだ寒い日が続きますので風邪などひかれませんように。
令和○○年 1月
このような感じでしょうか。
友人へ向けての寒中見舞いなので、そこまで言葉遣いにも注意する必要はないと思います。
ただ、「年賀状の返信遅れに対するお詫びの寒中見舞い」の時は、
- 先方の健康を喜ぶ言葉(受け取った年賀状から推察する)
- 年賀状をもらったことに対するお礼
- 年賀状の返事が遅れたことへのお詫び
こういった言葉はしっかり入れておきたいですね。
基本的な寒中見舞いの書き方には、5つのポイントがあります。
- 寒中見舞いの挨拶
- 時候の挨拶、相手の安否
- 自分の近況報告
- 相手の健康や無事を祈る言葉
- 後付(日付、差出人名など)
これに沿って書ければ、うまく寒中見舞いのハガキが作れるでしょう。
細かい説明はこちらでしているので、よかったら読んでみて下さい。
参考ページ寒中見舞いの文面の書き方!結婚出産報告や一言メッセージの作成
年賀状返事遅れの寒中見舞いの文例:親戚へ
さきほどの寒中見舞いは友人への文例でしたが、次は
という事を中心にいくつか用意してみました。
寒中お見舞い申し上げます
本格的な寒さとなりましたが、皆様にはつつがなくお過ごしのこと、何よりと存じます。
ご丁寧な年賀状を頂きながらご挨拶が遅れ、誠に申し訳ございません。
私どもも、おかげさまで元気に過ごしております。
今年も変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願いいたします。
令和○○年 1月
寒中お見舞い申し上げます
例年にない寒さでの年明けとなりましたが、皆様、お元気そうで何よりでございます。
ご丁寧な年賀状をありがとうございました。新年のご挨拶が遅れましたこと深くお詫び申し上げます。
私たち家族一同も元気で過ごしておりますが、正月気分が抜けていないので早く切り替えようと思います。
酷寒の折から、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
令和○○年 1月
寒中お見舞い申し上げます
皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのこと、心よりお喜び申し上げます。
この度はご丁寧なお年始状を頂きありがとうございました。当方よりのご挨拶が遅れ大変失礼いたしました。
おかげさまで元気に仕事もこなすことができております。
まだまだ寒い日が続きますので、どうかご自愛ください。
令和○○年 1月
このような感じでしょうか。
友人への寒中見舞いよりは丁寧な言葉遣いが必要になりますが、親戚との距離感にもよると思うので調整してください。
寒中見舞いの文例:ビジネスや上司に出す場合
寒中見舞いで送る相手が上司やビジネスの場合では、割としっかりとした形になると思います。
年賀状と同じく、失礼のないような文面で送りたいですね。
まずは、ビジネスで送る寒中見舞いの文例を用意しました。
寒中見舞いの文例:ビジネスで
寒中お見舞い申し上げます
貴社の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
日頃から多事にわたり格別のご厚情を賜り、まことにありがとうございます。
本年も貴社の発展をお祈り申し上げるとともに、変わらぬご愛顧を何卒よろしくお願い申し上げます。
令和◯◯年 1月
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折、皆様におかれましてはお障りございませんでしょうか。
日頃は弊社お引き立ていただき、厚くお礼申し上げます。
今後とも相変りませずご愛顧のほど、ひとえにお願い申し上げます。
令和◯◯年 1月
寒中お見舞い申し上げます
平素は格別のご愛顧を賜わり、誠にありがとうございます。
寒さがひときわ身に染みる折柄、ご一同様のますますのご健勝を心よりお祈り申し上げます。
さて、このたびはお客様感謝祭といたしまして、当店の1Fフロアにて3日間の謝恩セールを開催いたします。
皆様お誘い合わせの上、ぜひともお越しくださいますようご案内申し上げます。
令和○年○月
開催日時 ○○月○○日 ○時~○時
開催場所 ○○○○
なおご来店の際には、本状をご持参の上お越しください。
このような感じでしょうか。
最後は、お店から「お客様へのセール案内を含んだ寒中見舞い」を想像して文例を作ってみました。
無理に私的なことは入れたりせず、ビジネス関係として失礼のない文面で作成するといいと思います。
次は、最初の友人や親戚の時のように、上司の場合で
年賀状返事遅れの寒中見舞いの文例
という事で用意しました。
年賀状返事遅れの寒中見舞いの文例:上司へ
寒中お見舞い申し上げます
皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのととお慶び申し上げます。
新春のご祝詞を頂きながらご挨拶が遅れましたことを、心よりお詫び申し上げます。
今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。
令和◯◯年 1月
寒中お見舞い申し上げます
ご一同様にはお健やかに新年をお迎えの由、心からお喜び申し上げます。
先日は、ご丁重なお年賀状を頂き、誠にありがとうございました。当方よりのご挨拶が遅れ、大変失礼いたしました。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
令和◯◯年 1月
寒中お見舞い申し上げます
本格的な寒さの中、皆様にはつつがなくお過ごしのこと、何よりと存じます。
ご丁寧な年賀状を頂きながらご挨拶が遅れ、誠に申し訳ございません。
今年も一層のご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。
令和◯◯年 1月
このような感じでしょうか。
友人や親戚に送るときの「年賀状の返事遅れの寒中見舞いの文例」と、基本的な中身は同じです。
寒中見舞いの文例:喪中で出す場合
この寒中見舞いがよく利用される理由の一つに、
喪中のために年賀状の扱いに困った。
という時です。
いくつかのパターンがありますが、
- こちらが喪中につき、年賀状を出せなかった場合
- こちらが喪中と知らず、相手から年賀状が届いた場合
- 相手が喪中につき、年賀状が出せなかった場合
- 相手が喪中なのに年賀状を出してしまった場合
- 故人に年賀状が届いてしまった場合
こういったときに寒中見舞いを利用されることが多くなると思います。
そこで、これらの5つのケースで、どんな寒中見舞いの文面になるのか、その文例を用意してみました。
すべて「少し丁寧な形で知人に出すことをイメージ」して、寒中見舞いの文例を作成してみました。
喪中につき年賀状を出せない寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
服喪中につき年頭のご挨拶を差し控えさせていただきましたが、私ども家族一同元気で過ごしております。
今年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
令和〇〇年 1月
喪中でこちらから年賀状が送れなかったので、寒中見舞いで今年のお付き合いのお願いするといった形ですね。
喪中欠礼の不備で年賀状が届いた寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状を頂き、誠にありがとうございました。
昨年10月に祖母が他界いたしましたため、年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
欠礼の挨拶が行き届かず、大変失礼いたしました。
本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
令和◯◯年 1月
もらった年賀状に対してのお礼と、喪中欠礼の知らせが遅れたことのお詫びなどが書ければ大丈夫だと思います。
相手が喪中で年賀状が出せない寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
年始のご挨拶は喪中のことと存じ遠慮させていただきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
厳しい寒さがこれから本番を迎えるとのこと。
皆様には、なおご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
令和◯◯年 1月
相手が喪中のため年賀状が出せなかったので、改めて寒中見舞いで伺ったという文面ですね。
もし、故人との面識があるなら生前の思い出など触れてもいいと思います。
相手が喪中なのに年賀状を出した寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中とは存じませず、お年始のご挨拶を申し上げてしまいまして、ご無礼をお許しください。
ご家族様の心中はいかばかりかとご拝察申し上げます。
お悔やみが遅れましたことをお詫び申し上げますとともに、ご尊父様のご冥福をお祈り申し上げます。
寒い日が続きますが、皆様ご自愛くださいますよう。
令和◯◯年 1月
相手から喪中欠礼がなかったら知らなくても仕方がありません。
もし、その年賀状に対して向こうから返信があれば、改めてこのように寒中見舞いで送るとより丁寧な形になると思います。
故人に年賀状が届いた寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただきまして、ありがとうございました。
父○○は昨年○月に天寿をまっとういたしまして、年頭のご挨拶を控えさせていただきました。
ご通知が遅れ深くお詫び申し上げます。
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに、皆様の一層のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
令和◯◯年 冬
喪中欠礼などを送っておらず、故人に年賀状が届いたら、このように生前のお付き合いに対する感謝の言葉などが添えられればいいと思います。
補足
喪中でのやり取りのマナーで気を付けたいのが「年賀状」という言葉で、
年賀状の「賀」はおめでたいといった意味が含まれます。
なので、ここでは「年賀状を頂き~」とかではなく
というように置き換えるのがマナーのようですね。
あとがき
寒中見舞いの文例で、主に「年賀状の返事の遅れに対するお詫び」という形で「友達・親戚・上司・ビジネス」宛で用意しました。
そして、喪中での寒中見舞いで、
- こちらが喪中につき、年賀状を出せなかった場合
- こちらが喪中と知らず、相手から年賀状が届いた場合
- 相手が喪中につき、年賀状が出せなかった場合
- 相手が喪中なのに年賀状を出してしまった場合
- 故人に年賀状が届いてしまった場合
これらのケースで文例を用意し、まとめましたがいかがでしたか。
寒中見舞いもいろんなパターンがありますが、それぞれのケースで文例を参考にハガキを作成してみて下さい。
また、寒中見舞いを出す時期はいつからいつまでなのか。
寒中見舞いの時期や出し忘れの対処法など、こちらの記事でまとめてます。
参考ページまたよかったらこちらもご覧下さい。
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